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ウクライナ支援継続の必要性訴え 倉敷に避難のバビィさん 知事訪問

伊原木知事(手前)に支援の継続を訴えるバビィさん(右)
伊原木知事(手前)に支援の継続を訴えるバビィさん(右)
 ロシアによるウクライナへの侵攻開始から24日で2年となるのを前に、ウクライナ出身で2003年から倉敷市で暮らしている介護福祉士リリヤ・バビィさん(42)が20日、岡山県庁に伊原木隆太知事を訪ね、祖国の状況とともに、支援継続の必要性を伝えた。

 バビィさんはウクライナ西部のリビウ州出身で、日本人男性との結婚を機に来日。祖国にいる家族や友人と連絡を取って状況を把握しながら、浄財を募って戦地へ止血剤を送るなどの活動に取り組んでいる。

 ウクライナの現状についてバビィさんは「ミサイルでいつ死んでもおかしくないような戦況が続き、みんな疲弊している」と強調。世間の関心が薄らぎつつあることを心配しているといい「日本の皆さんの支援は本当に助かっている。私たちのことを忘れないでほしい」と訴えた。

 これに対し、伊原木知事は「多くの県民に現状を知ってもらい、引き続き支援を行いたい」と述べた。

 県によると、ウクライナからは現在、岡山、倉敷、総社、備前の4市に計9世帯11人が避難している。

(2024年02月20日 19時25分 更新)

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