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VR動画を通してSDGs学ぶ 矢掛中生、貧困地域のエネ事情も

佐々木教授(前から2列目の右端)の指導でVR動画を使った授業を受ける生徒たち
佐々木教授(前から2列目の右端)の指導でVR動画を使った授業を受ける生徒たち
 岡山県矢掛町矢掛の矢掛中で13日、VR(仮想現実)動画を通して貧困地域のエネルギー事情やSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ授業が行われ、1年生78人が理解を深めた。

 佐々木弘記・中国学園大子ども学部教授(教育工学)が指導した。動画は、電気やガスがないアフリカ・ルワンダの村で住民がまきを使って料理をする様子を収録。ゴーグルを着けた生徒たちは眼前に再現された生活を“見学”し、自分に向かってしゃべりかけているかのような住民の苦労話に耳を傾けた。

 世界には電気やガスを利用できない地域がある▽まきを燃やす際の煙で健康被害を訴える人が少なくない▽誰もが持続可能なエネルギーを使えるようにすることがSDGsの一つ―などと教わった生徒たち。生徒(13)は「現地で話を聞いているようで、深刻さが伝わった」と語った。

 授業は八雲環境科学振興財団(岡山市)による啓発事業の一環。

(2024年02月19日 14時53分 更新)

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