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宝木に福込め能登地震の復興願う 西大寺観音院で「修正会」始まる

読経して宝木に福を込める僧侶たち
読経して宝木に福を込める僧侶たち
読経して宝木に福を込める僧侶たち
読経して宝木に福を込める僧侶たち
 国重要無形民俗文化財の裸祭り「西大寺会陽」(17日)で、4年ぶりに争奪戦が繰り広げられる宝木(しんぎ)に福を込める「修正会(しゅしょうえ)」が4日、会陽の舞台となる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)で始まった。

 宝木を納めた本堂の千手観音菩薩(ぼさつ)像の前で、坪井綾広住職(47)ら僧侶9人が約30分間読経。ろうそくの明かりに照らされた堂内に低く太い声が響き、厳かな雰囲気に包まれた。

 境内の垢離(こり)取り場では冷水で心身を清める「水垢離行(みずごりぎょう)」も始まった。修正会、水垢離行ともに毎日行われ、修正会の結願(けちがん)となる17日午後10時に本堂で宝木が投下される。裸衆による争奪戦は新型コロナウイルス禍で2021年から3年連続で中止されていた。

 坪井住職は「今年はゼロからの再出発。能登半島地震で亡くなった方の供養や早期復興などを願って拝みたい」と話した。

(2024年02月04日 16時03分 更新)

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