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日本新に達成感 前田「力出せた」 大阪国際女子マラソン 一夜明けて

日本新記録を樹立した大阪国際女子マラソンから一夜明け、笑顔でレースを振り返る前田穂南=大阪市
日本新記録を樹立した大阪国際女子マラソンから一夜明け、笑顔でレースを振り返る前田穂南=大阪市
 大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録を樹立し、今夏のパリ五輪代表に大きく前進した天満屋の前田穂南(27)がレースから一夜明けた29日、大阪市内で記者会見し「しっかり自分の力を出し切り、最後まで粘って走れた。すごくうれしい」と達成感を口にした。

 アテネ五輪金メダリストの野口みずきが2005年に出した従来の記録(2時間19分12秒)を19年ぶりに更新。中間点で果敢に先頭集団から飛び出し、日本人トップの2位でゴールした。「後半はきつかったけど、地元の関西でたくさんの応援をもらった。力になった」と振り返った。

 大会前に質の高いメニューを消化したことに加え、厚底シューズへの対応が進んだことを快走の要因に挙げ、「今回の結果は自信になった。今後もしっかりと練習を継続していきたい」と述べた。

 パリ五輪の女子マラソン代表は3枠で、うち2枠は既に決定。残る1枠の有力候補に名乗りを上げ、3月の名古屋ウィメンズで自身の記録を上回る選手が出なければ2大会連続の代表に決まる。「後は待つだけ。何も考えず(練習を)やっていく」と話した。

 兵庫県出身の前田は15年に天満屋に入社し、マラソンで頭角を現した。19年9月の代表選考会で独走優勝を飾り、切符をつかんだ東京五輪は33位だった。

(2024年01月29日 12時05分 更新)

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