春は「光」、「音」、「気温」の3段階でやってくると言われている。
冬が終わるにしたがって、日の光がどんどん強くなることを「光の春」と言う。春の第1段階である「光の春」は、毎日続く寒さの中でも、徐々に日が長くなり日差しも強くなっていく変化に、春の気配を感じることを表現する言葉だ。
私が中学生の頃には、お正月が過ぎたこの時期になると古文の授業も兼ねて、毎年かるた大会が開催されていた。昭和の中学生は小倉百人一首を暗記させられたものだ。「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」という句を思い出す。「ひさかたの」は「光」に掛かる枕詞と教わったが、「春」には「光」が欠かせない。...
冬が終わるにしたがって、日の光がどんどん強くなることを「光の春」と言う。春の第1段階である「光の春」は、毎日続く寒さの中でも、徐々に日が長くなり日差しも強くなっていく変化に、春の気配を感じることを表現する言葉だ。
私が中学生の頃には、お正月が過ぎたこの時期になると古文の授業も兼ねて、毎年かるた大会が開催されていた。昭和の中学生は小倉百人一首を暗記させられたものだ。「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」という句を思い出す。「ひさかたの」は「光」に掛かる枕詞と教わったが、「春」には「光」が欠かせない。...
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(2024年01月29日 11時01分 更新)