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県内私立高 1期入試は4.95倍 24年度 平均競争率2年連続低下

 岡山県私学協会は18日、県内の私立21高校が共通日程で行う2024年度選抜1期入試の出願状況を発表した。前年度と同じ総募集定員5485人に対し、同一校の併願受験を含む延べ2万7142人(前年度比334人減)が出願。平均競争率は4・95倍(同0・06ポイント減)となり2年連続で低下した。平均競争率が5倍を下回るのは13年度(4・64倍)以来11年ぶり。

岡山県内私立高 選抜1期入試の出願状況はこちら

 競争率の低下の要因について、同協会は3月の県内中学卒業見込み者数(県教委調べ)が1万6899人と前年度より359人減ったことを挙げた上で「依然として高い水準にあり、長期的な私学人気の傾向に変化はない」としている。

 出願者数を学校別に見ると、23年度に津山市から倉敷市に移転した作陽学園が435人増えたのをはじめ、創志学園(347人増)山陽学園(306人増)岡山理科大付属(288人増)などの8校で増加。一方、就実(535人減)明誠学院(471人減)関西(408人減)といった12校で減った。金光学園は前年度と同じだった。

 競争率の最高は就実普通科特別進学コースハイグレードクラスの53・65倍で、岡山龍谷普通科特別進学コースの35・90倍が続いた。10倍を超えたのは6校9コースで、難関大進学を目指すコースで高倍率が続いている。岡山、岡山理科大付属、興譲館、方谷学舎、美作の5校では定員に達しない科やコースがあった。

 選抜1期入試は今月25日に行い、同一校で併願受験が可能な13校は翌26日もある。18校による選抜2期入試は2月20日に実施する。岡山県外からの出願が多い川崎医科大付属と吉備高原学園は独自日程で行う。

(2024年01月18日 11時45分 更新)

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