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共通テスト 岡山、広島2万人挑む 安全対策強化 コロナにも気配り

試験監督者から注意事項の説明を受ける受験生=13日午前9時6分、岡山大津島キャンパス
試験監督者から注意事項の説明を受ける受験生=13日午前9時6分、岡山大津島キャンパス
参考書に目を落として会場入りを待つ受験生=13日午前8時41分、岡山大津島キャンパス
参考書に目を落として会場入りを待つ受験生=13日午前8時41分、岡山大津島キャンパス
 大学入学共通テストが13日、岡山、広島県内の28大学の会場でも始まった。2022年のテスト前に東京大前で受験生らが刃物で切りつけられた事件を受け、各大学は今年も安全対策を強化。両県合わせ約2万人の受験生が新型コロナウイルス対策にも気を配りながら、志望校合格に向けた第一関門に挑んだ。

 中国地方最多の約3千人が受験した岡山大津島キャンパス(岡山市北区津島中)では今年から、不審者の侵入を防ぐため、試験会場とした8カ所の建物の入り口付近に柵を設けて一人ずつ受験票を確認。警察官も警戒した。岡山白陵高の男子(18)は「安心して受験できる環境をつくってくれてありがたい」と話した。

 コロナの5類移行で試験時のマスク着用は個人の判断とされたが、大半はマスク姿で臨んだ。「コロナ、インフルエンザが流行しており、除菌シートも持ってきた。家族もしばらく外出を控えて協力してくれている」と天城高の男子(18)。くらしき作陽大(倉敷市玉島長尾)で受験した国立大文系志望の倉敷商高の女子(18)は「感染対策としてこれまでもマスクを欠かさず着けてきた」と話した。

 津島キャンパスでは飲食場所の指定がなくなり、昼食時に外で談笑する姿も。朝日高の女子(18)は「周りを気にせず話せてリラックスできた。午後も頑張れそう」と笑顔だった。

 思考力や判断力を重視する大学入学共通テストは来年、新教科「情報」が追加され、形式や配点が変わる。芳泉高の男子(18)は「絶対浪人したくないという気持ち」と試験に臨んだ。

 初日は大きなトラブルがなく終了した。美作大(津山市北園町)で受験した津山高生(17)は国公立大の理系学部を志望し「英語の長文読解が難しかったが、いつも通りの力を発揮できたと思う」。大阪大工学部を目指す誠之館高の男子(18)は福山市立大(同市港町)で受け「明日は理系科目で特に化学が得意なので、しっかり点を取りたい」と帰途に就いた。

(2024年01月13日 21時03分 更新)

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