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棚田見下ろす「竜神」一新 久米南、巨大わらアート人気

上籾棚田を見下ろす稲わら製の「竜神」
上籾棚田を見下ろす稲わら製の「竜神」
 岡山県久米南町上籾地区の巨大わらアート「竜神」がリニューアルした。2024年のえとでもあり、高台から棚田を見下ろす威厳のある姿が観光客らの人気を集めている。

 竜神は全長約7・5メートル、高さ約3・5メートルで、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれた「上籾棚田」の近くに設置。山頂から雨を降らせたという地元の伝説にちなみ、住民でつくる「上籾みろく農場協議会」(杉本光正会長)と棚田再生に取り組む人材派遣大手パソナグループ(東京)が21年秋から毎年、共同制作している。

 今年は地域住民約10人が11月上旬から10日間かけて作業。角材で作った骨組みはそのまま使い、新たに地元で収穫した稲わら約300キロをこも状に編んで巻き付けて仕上げた。観光客らは迫力ある姿に生まれ変わった竜神と記念写真を撮ったり胴体の下をくぐったりして楽しんでいる。

 杉本会長は「前より優しい表情になった。大勢に見てもらい、竜神のように地域が飛躍する1年になれば」と願いを話す。

(2023年12月31日 15時36分 更新)

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