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神々しい菩薩行列 厳かに 久米南・誕生寺で練供養

金色の菩薩面を着けて誕生寺本堂の回廊を進む信者ら
金色の菩薩面を着けて誕生寺本堂の回廊を進む信者ら
 浄土宗の開祖・法然上人の生誕地とされる誕生寺(岡山県久米南町里方)で21日、日本三大練(ねり)供養の一つ・二十五菩薩(ぼさつ)練供養(県重要無形民俗文化財)が行われ、小雨が降る中、県内外から訪れた参拝者が金色の面を着けた菩薩行列を見守った。

 例年は本堂を出発して約300メートル先の娑婆(しゃば)堂まで行進するが、降雨で予定を変更。法衣をまとい菩薩面をかぶった信者ら25人や、稚児、僧侶らは本堂の回廊を回り、境内の阿弥陀堂まで歩いた。

 参拝者たちは、厳かな行列が目の前を通ると静かに合掌。初めて訪れたという同町の主婦(72)は「神々しく、見ていると心が明るくなる」と話した。

 練供養は室町時代から続く「会式法要」の中心行事。法然の両親を現世から極楽浄土へいざなう様子を表しているという。

(2024年04月21日 19時55分 更新)

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