山陽新聞デジタル|さんデジ

SDGs推進 12団体たたえる 岡山でアワード表彰、活動発表

おかやまSDGsアワードの受賞者ら
おかやまSDGsアワードの受賞者ら
松田座長から表彰を受ける受賞者
松田座長から表彰を受ける受賞者
 国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の達成につながる岡山県内の取り組みを顕彰する「おかやまSDGsアワード」の表彰や活動内容の発表を行うフォーラムが9日、岡山市内であり、受賞した企業や学校などの12団体をたたえた。

 関係者約100人が出席。主催団体の一つで県内の産学官でつくる「おかやま円卓会議」の松田正己座長が「特に優良な取り組み」と「優良な取り組み」の各6団体に表彰状を贈った。

 受賞団体の代表らが活動内容を発表。トレイルランニング大会を開催する「FORESTRAIL HIRUZEN―SHINJO実行委員会」(真庭市)は、事務局を務める高岡敦史・岡山大准教授が、参加費を森林整備などに充てていると説明し「高齢化などで森林保全が難しくなっている一方、スポーツで森林を利用する人は多い。利用するほど保全が進むモデルを考えた」と振り返った。

 玉野市の漁師夫妻が営む「邦美丸」(玉野市)は、インターネットを通じて直接受注し必要量だけ魚を捕る「受注漁」にしたことで、売り上げが2倍、操業時間が半分、燃料費は30%削減できたなどと紹介した。

 産学官連携活動の企画運営などに当たる佐藤千惠さん=東京=による講演もあり「岡山はSDGsとビジネスをうまく組み合わせた動きがあり、そうした先進県としてキャッチコピーを掲げてみては」と提案し活動の盛り上がりを期待した。

 アワードはSDGsの推進を目指し2020年度に創設。本年度は42件の応募があり、特に優良な取り組みには同実行委、邦美丸のほか、日生町漁業協同組合(備前市)、瀬戸南高PioneerR・G、一般社団法人DESIGN GOALs(岡山市)、岡山村田製作所(瀬戸内市)が選ばれた。

(2023年12月09日 21時15分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ