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ハマス戦闘員、北部で多数投降 イスラエル軍が尋問、奇襲2カ月

 7日、パレスチナ自治区ガザから立ち上る煙(ロイター=共同)
 7日、パレスチナ自治区ガザから立ち上る煙(ロイター=共同)
 7日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで救助活動をする市民ら(ゲッティ=共同)
 7日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで救助活動をする市民ら(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】イスラエル軍は7日、パレスチナ自治区ガザ北部で多くのイスラム組織ハマス戦闘員が投降したと明らかにした。ハマスの奇襲で戦闘が始まってから7日で2カ月。軍は南部ハンユニスをはじめ、ガザ全域で空爆を含め攻撃を続けた。軍のハガリ報道官は投降者について「全員を拘束し、尋問している」とし、得られる情報はハマス掃討のための「戦闘に役立つ」と述べた。

 報道官によると、拘束したのはガザ北部ジャバリヤやシャジャイヤのハマス戦闘員と疑われる数百人。大半が6~7日に投降した。ハマス戦闘員の士気が低下し始めている可能性がある。

 国連安保理は7日、グテレス事務総長の呼びかけを受け、8日(日本時間9日)にガザでの即時停戦を求める決議案を採決にかけることを決めた。

 スイスが拠点のNGOの欧州地中海人権モニターは7日、「軍はガザ北部ベイトラヒヤの学校で医師やジャーナリストを含め多数の避難者を拘束した」との声明を発表。「殴打し裸にした」とした上で「避難者に対する無作為で恣意的な拘束を始めた」と非難した。

(2023年12月08日 10時05分 更新)

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