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『ミステリと言う勿れ』(2023年公開)

Ⓒ田村由美/小学館
Ⓒ2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
Ⓒ田村由美/小学館 Ⓒ2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社

天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整(菅田将暉)は、美術展のために広島を訪れていた。そこで、犬堂我路(永山瑛太)の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路(原菜乃華)と出会う。「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかける。それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった。当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助(町田啓太)、波々壁新音(萩原利久)、赤峰ゆら(柴咲コウ)の4人の相続候補者たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(松下洸平)は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。ただし先祖代々続く、この遺産相続はいわくつきで、その度に死人が出ている。汐路の父親も8年前に、他の候補者たちと自動車事故で死亡していたのだった…
次第に紐解かれていく遺産相続に隠された<真実>。
そしてそこには世代を超えて受け継がれる一族の<闇と秘密>があった―――。

原作:田村由美「ミステリと言う勿れ」(小学館「月刊フラワーズ」連載中)
監督:松山博昭『信長協奏曲』(2016年)
出演:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、柴咲コウ

■沙美海岸(倉敷市)


「日本の渚百選」に選ばれた沙美海岸
「日本の渚百選」に選ばれた沙美海岸

「日本の渚百選」に選ばれた美しい海岸で、毎年多くの海水浴客が訪れる。作中では、犬堂我路と狩集汐路が海を眺めながら会話をするシーンに出てくる。



■旧野崎家住宅(倉敷市)


旧野崎家住宅の長屋門
旧野崎家住宅の長屋門

倉敷市児島地区を足掛かりにした製塩業で財を成し、「塩田王」と呼ばれた野崎武左衛門(1789~1864年)が江戸末期に建てた邸宅。約1万平方メートルの敷地には、増築を繰り返した歴史を物語る土蔵群や上質の木材が使われている表書院、枯山水の庭園などがあり、2006年に国重要文化財に指定された。整が、美術展のために訪れた広島で出会った狩集汐路の実家「狩集家」として登場する。



■こぼれ話


狩集家として使用された旧野崎家住宅。原作の絵にそっくりという長屋門は、ぜひ漫画を手に見比べてみたい。一般客は入れない裏山から、邸宅を見下ろすように撮影したシーンもあり、建物のスケールの大きさを感じることができる。

(2023年11月27日 11時48分 更新)

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