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循環社会実現へ高校生ら課題確認 25日のシンポ前に実践例発表

連続シンポの事前ワークショップで、循環型社会の実現に向けた課題を確認する参加者
連続シンポの事前ワークショップで、循環型社会の実現に向けた課題を確認する参加者
 持続可能で活力ある地域づくりを考える連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の第4回「身近なごみを資源に」(25日)の事前ワークショップが17日夜、岡山市内で開かれた。高校生や自治体関係者ら約20人がオンラインなどで集まり、焼却処分されていた食品系のごみなどを肥料や発電に有効活用する実践例を発表し、循環型社会の実現に向けた住民参加の重要性を共有した。

 瀬戸南高(同市)生物生産科の生徒有志チームは、以前は捨てていた規格外の桃やブドウを養鶏の飼料に使い、鶏卵のブランド化を目指す試みを披露した。卵の風味が良くなり、高騰する飼料の購入費軽減にもつながると期待され「いずれは地元の養鶏場や果樹農家を巻き込み、地域ぐるみで取り組みたい」と夢を語った。

 真庭市の職員は、家庭の生ごみを集めて発酵させ液体肥料を作る事業を説明した。ごみの処理費が減り、液体肥料を農家に配って農業の低コスト化も図れると紹介。水島工業高(倉敷市)は古いてんぷら油でバイオディーゼル燃料を作って発電する活動を報告した。

 ごみの資源化では分別の徹底が成否の鍵を握るといった指摘があり、住民の理解と協力を求める大切さなどが確認された。

■申し込み


 第4回シンポは25日午後2時から、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開催。申し込みは特設サイト(https://c.sanyonews.jp/sdgs_sympo)から。聴講無料。

(2023年11月18日 16時27分 更新)

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