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伊藤忠、ビッグモーター支援検討 創業家関与せず、独占交渉で合意

 伊藤忠商事のロゴ
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 伊藤忠商事は17日、同社など3社が経営再建中の中古車販売大手ビッグモーター(BM、東京)への支援を検討すると発表した。BMも同日、3社に支援に向けた独占交渉権を与えることで基本合意したと発表した。3社はBMの創業家が経営に関与しないことを条件に交渉を進めるほか、BMの経営状況を分析して支援するかどうかを来春までに最終決定する。

 BMは自動車保険の不正請求問題で顧客離れが進み、経営が悪化している。3社はBMの資産査定を行い、再生可能な事業だけを会社分割し、出資したい考えだ。

 伊藤忠は「査定を通して支援の方向性を探りたい」と説明。BMの和泉伸二社長は「信頼回復に向けて全力を尽くす」とのコメントを出した。

 3社は伊藤忠のほか、同社子会社のエネルギー商社、伊藤忠エネクス(東京)と投資ファンド「ジェイ・ウィル・パートナーズ」(同)。

 伊藤忠はニッポンレンタカーサービスを傘下に持つ東京センチュリーの筆頭株主で、高級輸入車販売のヤナセ(東京)も連結子会社に抱える。BMの事業を取り込むことで、相乗効果が見込めると判断したもようだ。

(2023年11月17日 22時43分 更新)

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