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逆木のイチョウ 輝く黄葉 久米南・誕生寺、境内彩る

見頃の時季を迎えた誕生寺の「逆木のイチョウ」
見頃の時季を迎えた誕生寺の「逆木のイチョウ」
 浄土宗の開祖・法然上人ゆかりの寺として知られる誕生寺(岡山県久米南町里方)で、町天然記念物の「逆木(さかき)のイチョウ」が見頃の時季を迎えた。日に日に色を深める黄葉が晩秋の境内を鮮やかに彩っている。

 高さ約10メートル、幹回り約4メートルの大木。平安時代末、少年時代の法然が古里を旅立つ際、つえにしていたイチョウの枝を地面に挿したものが根付いたと伝わる。

 同寺によると、今年は色づきが2週間ほど遅れ、15日にはまだ黄緑色の葉もちらほら。それでも、根が張るように四方に大きく広がった枝ぶりから「逆木」と呼ばれる姿は迫力があり、観光客らが見とれている。

 境内を毎日散歩するという男性(81)=同町=は「輝く黄とほのかな青のグラデーションも風情があって良い。貫禄たっぷりの姿を見ると活力が湧く」と話していた。

 同寺によると、今月いっぱい楽しめる見込み。

(2023年11月15日 18時12分 更新)

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