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高梁川水系 第1次取水制限を開始 上水道2% 岡山県が対策本部設置

渇水対策本部の看板を掲げる横田副知事(右)ら
渇水対策本部の看板を掲げる横田副知事(右)ら
取水制限に伴う対応を確認した渇水対策本部会議=岡山県庁
取水制限に伴う対応を確認した渇水対策本部会議=岡山県庁
節水啓発のため岡山県庁舎に掲げられた懸垂幕
節水啓発のため岡山県庁舎に掲げられた懸垂幕
 高梁川水系(岡山県)の流域自治体や企業でつくる高梁川水系水利用協議会(事務局・国土交通省岡山河川事務所)は14日、少雨に伴う第1次の取水制限を始めた。上水道を2%、工業用水を5%、農業用水を20%カットする。当面は生活などへの影響はないとしている。高梁川水系での取水制限は2008年以来15年ぶり。

 制限開始に合わせて県は同日、渇水対策本部を設置した。本部会議で本部長の横田有次副知事が「県民生活への影響が最小限にとどまるよう全力を尽くそう」とあいさつ。情報収集をはじめ、関係機関や県民に対する節水啓発などを行うことを確認した。

 会議後、横田副知事らが本部事務局の県河川課に看板を取り付けた。県庁舎北側壁面には節水への協力を呼び掛ける懸垂幕(縦15メートル、横1・8メートル)も掲げた。

 高梁川水系の主要6ダム(河本、高瀬川、小阪部川、新成羽川、千屋、三室川)の貯水率は41・7%(14日現在)。平年(72・7%)を大きく下回っており、近日中にも渇水調整の目安である40%を切る見通しとなっている。

 気象庁によると、今後1カ月の岡山県の降水量は平年並みかそれより少ない見込み。

 県内での取水制限は旭川水系で行った22年7月以来。高梁川水系では08年8~10月に約60日間行われた。

(2023年11月14日 11時44分 更新)

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