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原子力ミサイル実験成功 プーチン大統領、米国けん制

 ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
 ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
 ロシアのプーチン大統領は5日、南部ソチで開かれた国際討論フォーラム「ワルダイ会議」で、核弾頭を搭載できる原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」の実験に成功したとし、開発がほぼ完了したと述べた。多弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」も近く本格生産に入るとしたほか、核実験の再開も示唆し、米国をけん制した。

 日ロ関係について、ウクライナ侵攻後に日本が対ロ制裁を科し「扉を閉ざした」と指摘。「日本が対話する時期だと考えるなら、応じる準備がある」と述べた。笹川平和財団の畔蒜泰助主任研究員の質問に答えた。

 プーチン氏は、ロシア国内で核実験の再開を求める声があるとし、ロシアが批准し、米国は批准していない包括的核実験禁止条約(CTBT)の「批准撤回は可能だ」と語った。核を報復にのみ使用できるとするロシアの軍事ドクトリンは「変更不要」とも述べた。

 ブレベスニクは、プーチン氏が18年の演説で開発中だと公表した新型兵器。

(2023年10月06日 06時39分 更新)

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