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蒟醤の人間国宝 磯井正美氏死去 97歳

 磯井正美氏
磯井正美氏
 磯井 正美氏(いそい・まさみ=漆芸の技法・蒟醤〈きんま〉の人間国宝)20日、腎不全のため死去、97歳。高松市出身。自宅は非公表。葬儀は親族で行った。

 “讃岐漆芸中興の祖”とされる父の如真氏(蒟醤の人間国宝)に師事。父の技法を発展させ、にじんだ色合いの線が生まれる「往復彫り」を編み出すなど、現代の蒟醤に大きな影響を与えた。香川県漆芸研究所の主任講師として後進の指導にも尽力し、1985年に人間国宝に認定された。86年に山陽新聞賞(文化功労)、紫綬褒章、98年に旭日小綬章を受けた。

(2023年09月27日 19時40分 更新)

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