山陽新聞デジタル|さんデジ

仏軍、ニジェール撤収へ 年内に、大使も帰国

 フランスのマクロン大統領(ロイター=共同)
 フランスのマクロン大統領(ロイター=共同)
 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は24日、7月にクーデターが起きた西アフリカ・ニジェールから駐留軍を撤収させると発表した。今後数週間から数カ月の間に手続きを進め、年内に完全撤収する方針。大使や外交官も直ちに帰国させるとした。フランスメディアとのインタビューで語った。

 旧宗主国として長年アフリカに大きな影響力を維持し続けてきたフランスの対アフリカ政策にとって大きな打撃となる。マクロン氏は「ニジェール軍政はもはやテロとの戦いを望んでいない。軍事協力は終わりだ」と強調した。

 ニジェールではクーデター後、反フランス感情が強まり、フランス軍の撤収などを求めるデモが繰り返し行われた。軍事政権による撤収圧力も強まっていたが、軍政を認めていないフランスは拒否し続けていた。

 ルモンド紙によると、ニジェールには現在、首都ニアメー、首都北方のウアラム、隣国マリ国境近くのアヨルに計約1500人のフランス軍部隊が駐留する。

(2023年09月25日 05時51分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ