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イラン、査察官受け入れ「拒否」 IAEA、影響深刻と非難

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=11日、ウィーン(ロイター=共同)
 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=11日、ウィーン(ロイター=共同)
 【ウィーン、テヘラン共同】国際原子力機関(IAEA)は16日の声明で、イランからIAEAの一部査察官の受け入れを拒否すると通告があったことを明らかにした。査察官はウラン濃縮などを検証している。グロッシ事務局長は「強く非難する」と述べ、査察に深刻な影響が出るとして再考を求めた。国際社会の懸念が一層強まるのは必至だ。

 イラン核合意再建に向けた米イランの間接協議が行き詰まる中、欧米側の制裁継続に反発したイランが対抗措置を取ったとみられる。

 声明によると、イランは最近、別の査察官の受け入れも拒否している。IAEA査察官の中核グループの3分の1ほどを排除することになるという。グロッシ氏は「前例がない」と批判した。

 IAEAが4日にまとめた報告書によると、イランは60%に濃縮した六フッ化ウランを8月19日時点で、推定121・6キロ貯蔵。60%は核兵器級の90%に近づく重大な核合意違反に当たる。

(2023年09月17日 05時23分 更新)

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