山陽新聞デジタル|さんデジ

ファンと交流 コロナ前の活気戻る レディース杯 、入場制限なし

ホールアウト後の選手にサインをもらう来場者=東児が丘マリンヒルズGC
ホールアウト後の選手にサインをもらう来場者=東児が丘マリンヒルズGC
 「瀬戸内の女王」を懸けた戦いに活気が戻った。15日、玉野市の東児が丘マリンヒルズGCで開幕した女子プロゴルフのステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」は、4年ぶりに入場制限を撤廃。会場では2300人超の観衆がプロの技に熱視線を送り、選手たちも好プレーで期待に応えた。

【写真館】ここだけのショットがいっぱい

 入場ゲートには午前7時の開場前から来場者が長い列をつくり、ティーグラウンドには人垣ができた。「昨年よりにぎやかな雰囲気が良い。岡山ゆかりのゴルファーを応援したい」。3度目の大会観戦という男性(70)=津山市=はこの日を待ちわびていた様子だ。

 実績のあるプレーヤーがいる組は多くのギャラリーを引き連れてラウンドした。岡山市中区の男性(79)は「生観戦はプロ選手がつくる緊張感とプレーの迫力を感じられる」とレギュラーツアーを制した経験を持つ藤田光里(28)らについて回った。

 ツアー屈指の集客力を誇る山陽新聞レディース。しかし、新型コロナウイルスの影響で2020、21年は無観客、昨年は人数制限付きの開催を余儀なくされた。今年は津山ホルモンうどんや笠岡ラーメンなど地元グルメを扱う飲食ブースも本格的に復活し、家族連れらでにぎわった。

 選手はホールアウト後、過去3年はできなかったサインや記念撮影に応じてファンと交流を深めた。ツアー初優勝に向け、5位と好発進したのは津山市出身の須江唯加(24)。「岡山出身ということで名前をたくさん呼んでもらい、元気が出た。両親が応援に来る2日目も落ち着いてやりたい」。コロナ禍前の風景を取り戻した大会は16日、決勝ラウンド進出を巡り、さらにヒートアップする。

(2023年09月15日 23時02分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ