夜の国史跡・津山城跡（鶴山公園、津山市山下）をイルミネーションで彩るイベント「ＴＳＵＹＡＭＡＧＩＣ（ツヤマジック）」が１５日、開幕する。照明やプロジェクションマッピングで桜を表現。岡山県内で唯一「日本さくら名所百選」に選ばれている花見スポットに幻想的な夜桜風景を浮かび上がらせる。２４日まで。

　ピンク色を中心とした発光ダイオード（ＬＥＤ）照明約１７０基を設置し、木々や石垣をライトアップ。桜吹雪や水面を流れる花びらを再現したアニメーションを石垣や石段の計４カ所に投影する。本丸にはサーチライトを据え、空に延びる光の柱を演出する。

　期間中、三の丸ではラーメンや肉料理、クレープ、カフェラテなどを販売するキッチンカーが出店。会場の様子を撮影した画像を写真共有アプリ・インスタグラムに「＃ＴＳＵＹＡＭＡＧＩＣ」のハッシュタグを付けて投稿し、会場スタッフに見せれば、先着２００人が光るブレスレットをもらえる。

　市や市観光協会などでつくる「津山観光キャンペーン推進会議」が城跡の魅力発信を狙い、全日空（ＡＮＡ）グループで地域創生事業を手がける「ＡＮＡあきんど」と初めて開く。市内２７小の全児童には開幕に先立ち無料観覧チケットを学校を通じて配布する。

　キャンペーン推進会議は「昼間と違った雰囲気の城跡を楽しんでもらいたい。来春の誘客にも結び付けば」としている。

　点灯は午後６時半～９時半（入園は９時まで）。雨天決行。観覧は高校生以上８００円、小（市外）・中学生２００円。問い合わせは市観光振興課（０８６８―３２―２０８２）。