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高梁市 工事費2975万円未払い 職員が手続き怠る 市長陳謝

高梁市役所
高梁市役所
 高梁市は8日、2020、22年度にそれぞれ発注した西日本豪雨復旧工事計2件について、請負業者への代金が未払いになっていると発表した。合わせて2975万5千円に上り、早急に支払うよう対応する。職員が手続きを怠ったことが理由としている。

 市によると、いずれも土木部が本工事後に発注した追加工事で、市内の同じ業者が手がけた。業者の特定を避けるためとして工事の詳細は公表していない。未払い額は20年度1023万円、22年度1952万5千円。

 同じ男性職員が業者に口頭で追加工事を指示した後、書類作成など必要な手続きをせず放置していた。今年5月になって上司に申し出て発覚した。職員は「多くの工事案件を抱え多忙だった。周囲も忙しく言い出せなかった」と話しているという。業者には謝罪した。

 近藤隆則市長は同日の市議会本会議で「市民の信頼を大きく損ない、深くおわびする。私を含め厳正に対処していく」と陳謝した。

(2023年09月08日 18時41分 更新)

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