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ウクライナ国防相を更迭へ 汚職疑惑で引責か

 ウクライナのレズニコフ国防相=8月28日、キーウ(ロイター=共同)
 ウクライナのレズニコフ国防相=8月28日、キーウ(ロイター=共同)
 ウクライナのレズニコフ国防相
 ウクライナのレズニコフ国防相
 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ声明で、レズニコフ国防相の更迭を近く最高会議(議会)に諮ることを決めたと明らかにした。今年初めに国防省の汚職疑惑が報じられ、監督責任を追及する声が上がっていた。ゼレンスキー氏は「国防省に新たなアプローチが必要だ」と述べ、組織改革の必要性を強調した。

 武器供与を巡り欧米との交渉の主力を担ってきた国防相の交代は、ウクライナ軍が進める反転攻勢の行方にも影響しかねない。

 後任には国有財産基金のトップ、ウメロフ氏を起用する。ゼレンスキー氏は議会の承認に期待を示し「秋は強化の時期だ」と訴えた。

 1月にウクライナ軍の食料調達を巡って汚職疑惑が浮上。国防次官が解任されたほか、レズニコフ氏の辞任も伝えられたが、ゼレンスキー氏が留任を求めたとされる。国防省ではその後、別の汚職疑惑も伝えられていた。

 レズニコフ氏は弁護士出身で、2021年11月に国防相に任命された。昨年2月の侵攻当初からゼレンスキー政権を支えてきた側近の一人。

(2023年09月04日 09時29分 更新)

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