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井戸の埋め戻し作業完了 北海道・蘭越の蒸気噴出

 地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した現場に立つ櫓(やぐら)=11日、北海道蘭越町(三井石油開発提供)
 地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した現場に立つ櫓(やぐら)=11日、北海道蘭越町(三井石油開発提供)
 北海道蘭越町で地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した問題で、調査主体の三井石油開発(東京)は28日、掘削した井戸をセメントで埋め戻す作業が同日午前9時ごろ完了したと発表した。

 同社によると、24日から井戸の底で土台となる砂利を投入。その上にセメントを流し込み、固まったのを28日午前に確認した。埋め戻しに先立ち、坑内に注水して温度を下げ、蒸気の勢いを抑える作業を26日まで並行して実施していた。

 噴出は6月29日午前に発生。近くの川や飲用の井戸水からヒ素が検出されたほか、これまでに現場関係者や周辺を訪れた人など計19人が体調不良を訴えている。

(2023年08月28日 13時12分 更新)

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