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画家・武藤順九さんが墨絵指導 倉敷で体験講座 市民ら絵物語制作

午前の部で参加者と一緒に完成した作品を確認する武藤さん(右から2人目)
午前の部で参加者と一緒に完成した作品を確認する武藤さん(右から2人目)
 世界的に活躍する津山市在住の彫刻家・画家の武藤順九さん(73)による墨絵のワークショップが26日、倉敷市中央の交流施設・語らい座大原本邸で開かれ、市民らが6メートルの巻物に向かい、自分ですった墨で思い思いの絵物語を仕上げた。岡山県北各地で手がけてきたが、県南では初めて。

 午前と午後の2回あり、合わせて約20人が体験した。作品テーマは「葉っぱの一生」。参加者は武藤さんから墨のすり方を教わった後、「たまった気持ちを吐き出すように自由に描いて」とアドバイスを受け、筆だけでなく指や本物の葉っぱも使いながら、制作に取り組んだ。

 それぞれに個性あふれる作品が出来上がり、植物とともにオオサンショウウオなどを描いた倉敷南高2年生(17)は「墨で濃淡ができるのが面白かった」と笑顔を見せていた。

 武藤さんは「楽しんで描いたことは一生の記憶。墨の美しさ、表現することの面白さを感じてもらえたらうれしい」と話した。

 同邸が多彩な講師を迎えて開催する「くらしき未来K塾」の一環。

(2023年08月26日 16時02分 更新)

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