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韓国で虐殺伝える朗読劇 埼玉の高校生ら追悼行事で

 関東大震災後の朝鮮人虐殺を題材にした朗読劇を披露する埼玉県の高校生ら=25日、韓国・天安(共同)
 関東大震災後の朝鮮人虐殺を題材にした朗読劇を披露する埼玉県の高校生ら=25日、韓国・天安(共同)
 関東大震災から9月1日で100年となるのを前に、震災直後の流言飛語が発端となり虐殺された朝鮮人らを追悼する行事が25日、韓国中部天安で開かれた。埼玉県の高校生らが事件を題材にした朗読劇を披露し、集まった約30人が韓国語訳された台本を見ながら聞き入った。

 朗読劇は現在の埼玉県寄居町で虐殺された朝鮮人男性、具学永を題材に、県立秩父農工科学高の生徒が脚本を執筆。国内で3月以降に2回演じ、今回は具を描いた韓国の絵本「飴売り具学永」の著者で牧師の金鐘洙さん(59)に招かれた。

 震災当時にタイムスリップした女子高生が具と知り合い、虐殺されるまでの間、友情を育むストーリーで、男女6人が朗読した。

(2023年08月26日 11時09分 更新)

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