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ハワイ山火事、陰謀論拡散 「レーザー光線」「闇勢力」

 山火事の被災地、米ハワイ・マウイ島ラハイナを訪れたハワイ州のグリーン知事(左)とバイデン大統領=21日(ロイター=共同)
 山火事の被災地、米ハワイ・マウイ島ラハイナを訪れたハワイ州のグリーン知事(左)とバイデン大統領=21日(ロイター=共同)
 18日、米ハワイ・マウイ島ラハイナの住宅街で活動する捜索隊(AP=共同)
 18日、米ハワイ・マウイ島ラハイナの住宅街で活動する捜索隊(AP=共同)
 【ホノルル共同】115人が死亡した米ハワイ・マウイ島山火事の原因を巡り、誤情報があふれている。「政府がレーザー光線で火事を起こした」「闇の勢力の仕業だ」といった陰謀論がソーシャルメディアで拡散。支援活動や今後の復興にとって障害になりかねず、ハワイ州のグリーン知事は「信用するな」と呼びかけている。

 空から地上へと伸びる一筋の光の先に、激しく燃えるマウイ島西部ラハイナの教会が写る―。山火事の発生後、被災した教会の写真を加工した投稿画像がX(旧ツイッター)で出回った。

 政府やエリート層がラハイナの貴重な土地を住民から奪うため「指向性エネルギー兵器」を使って意図的に山火事を起こしたとのうわさが拡大。実際には出火原因は不明で、送電線に疑いの目が向けられている。

 災害対応を担う連邦緊急事態管理局(FEMA)から「支援を受けると土地を奪われる」とうそを告げ、接触しないよう被災住民に呼びかける動画も話題となった。マウイ島への物資を積んだ輸送コンテナをFEMAが没収しているとの主張もある。

(2023年08月23日 08時54分 更新)

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