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笠岡―白石島フェリー航路運休へ  三洋汽船12月末 客減や燃料高騰

 笠岡市・笠岡諸島への定期船を運航する三洋汽船(同市笠岡)は21日、伏越港(同市十一番町)と白石島・白石港を結ぶフェリー航路を12月31日から運休すると発表した。長期的な利用者減少に加え、燃料価格高騰で継続困難と判断した。

 同航路は1954年開設で、同社が2013年に廃業する他社から引き継いだ。1日4往復し、16年の利用者は4万8千人だったが、21年は3万7千人と2割減少。その後も回復せず、老朽化した船体の維持費などがかさみ、数年前から赤字が続いていたという。

 7月7日付で中国運輸局に無期限休止を届け出て、受理された。白石島を含む各島に寄港している旅客船の運航は継続する。

 運休について、森田美千代社長は「会社の経営に影響を及ぼしかねず、苦渋の決断に至った」と述べた。

 白石島へのフェリーは瀬戸内中央観光汽船(同市)も定期運航している。

(2023年08月21日 20時30分 更新)

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