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被爆地結ぶ駅伝ゴール アンカーに折り鶴少女の兄

 「折り鶴駅伝」のゴールを目指し長崎市の平和公園を走る、佐々木禎子さんの兄で被爆者の雅弘さん(中央)=9日午後
 「折り鶴駅伝」のゴールを目指し長崎市の平和公園を走る、佐々木禎子さんの兄で被爆者の雅弘さん(中央)=9日午後
 広島県福山市を出発し、広島市を経由して長崎市までの約600キロを5日間かけて結ぶ「折り鶴駅伝」が9日午後、平和公園でゴールした。広島で被爆し、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの兄で被爆者の雅弘さん(82)=福岡県那珂川市=らがアンカーを務めた。

 企画した福山市の金属部品メーカー「キャステム」は21年から、禎子さんが病床で折った鶴のステンレス製レプリカを製造している。駅伝は5日にスタートし、社員ら約140人が約1・5キロずつ交代しながら走った。広島原爆の日の6日には、広島市の平和記念公園を通過。9日は雅弘さんと次男祐滋さん(53)らがゴールテープを切った。

(2023年08月09日 17時38分 更新)

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