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災害時学校サポート 教職員ら学ぶ 吉備中央で支援員養成講座

災害時に対処に迷うケースについて意見を出し合う養成講座の参加者ら
災害時に対処に迷うケースについて意見を出し合う養成講座の参加者ら
 岡山県教委は1日、大規模災害で混乱する教育現場をサポートする「災害時学校支援チームおかやま」について、2023年度の支援員養成講座を吉備中央町内で開き、県内の教職員ら約50人が参加した。来年1月までに計3回ある講座を終了すれば支援員を委嘱されることとなっており、メンバーは100人を超える見込みだ。

 チームおかやまは18年の西日本豪雨の際、兵庫県のチームから支援を受けたことを機に昨年3月、県内教職員らで発足し、メンバーは現在62人。県教委は22年度から養成講座を行って体制の充実を進めている。支援員は避難所運営や学習支援を担い、学校の早期再開を支える。

 養成講座では西日本豪雨で避難所となった倉敷市立薗小の元校長、高津智子さんの講演もあり、兵庫県のチームから物資配給や児童の健康調査で協力を受けたことから「教員は学校再開に向けた作業に注力できた」と述べ、支援チームの役割の大きさを強調した。

 災害発生時に教職員として対処に迷うケースについて意見交換も行い、「校外学習中に地震が起きた場合にいかに児童生徒を避難させるか」といった想定で話し合った。

(2023年08月01日 17時17分 更新)

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