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学校改革進める矢掛中 生徒が運営協に出席、前向き意見

生徒が学校改革への意見を述べた学校運営協議会の会合
生徒が学校改革への意見を述べた学校運営協議会の会合
 矢掛中(岡山県矢掛町矢掛)は本年度、従来の定期テストを廃止するなど学校改革を進めている。6月30日には保護者や地域住民が参画する学校運営協議会の会合が同校で開かれ、生徒がオブザーバー出席して意見を述べた。

 同校では生徒が主体的に学ぶ姿勢を育むことを狙いに、学期ごとに実施していた中間・期末テストをやめ、1週間ごとに習熟度を問う単元テストを導入。希望者らには再テストも行うようにした。部活動をする生徒を含めて原則午後5時下校に取り組み、教員の働き方改革も促している。

 会合では生徒会役員6人が3グループに分かれて現状への思いを説明した。「単元テストは出題範囲が狭いので勉強しやすい」「早く帰宅できるとその分、部活の自主練習や勉強に思うように時間を活用できる」などと前向きに受け止める意見が目立った。一方で、「テストが多く忙しい」との声もあった。

 「生徒の生の声を学校運営の参考にできることは大きい」と協議会副委員長の岡本邦広・新見公立大教授(学校教育学)。生徒会長の3年則信宙流(しえる)さん(14)は「緊張したが、貴重な経験ができた。改革によって、めりはりのある学校生活が送れていると思う」と話していた。

(2023年07月03日 17時01分 更新)

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