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スプレー缶処理施設 倉敷に整備 再生資源事業協組、穴開け不要に

新設されたスプレー缶処理施設
新設されたスプレー缶処理施設
 倉敷市内に事業所を置くリサイクル業者でつくる倉敷再生資源事業協同組合は、使用済みスプレー缶の処理施設を同市内に整備した。7月から同市がスプレー缶のごみ出し方法を変更し、穴開けを不要とすることに伴う対応。30日に現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。

 組合員の田中商会(同市中島)内に、鉄骨平屋約70平方メートルの処理施設を建設。自動で缶に穴を開け、噴出したガスを燃焼させる機械を導入した。

 処理能力は1時間に700~800本。1日6時間、週5日稼働し、市内全域(総社市管内の真備地区は除く)で集めたスプレー缶を受け入れる。整備費は約6500万円。

 式には組合役員や市職員ら約30人が出席。組合の室山敏彦理事長(田中商会社長)が「市民の安全のため、新しい施設を適切に使っていく」とあいさつした。

 2018年12月に札幌市で起きた爆発事故を受け、倉敷市は市民や収集業者らの安全を確保するため穴開けを必要としてきた手順を見直した。

(2023年06月30日 15時44分 更新)

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