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警報音が鳴る中で練習、苦境訴え ウクライナ代表、至学館大で講義

 至学館大で講義を行ったウクライナのレスリング女子代表チームの(左から)ウォロディミル・エボノフ監督、イリーナ・コリアデンコ選手ら=28日午後、愛知県大府市
 至学館大で講義を行ったウクライナのレスリング女子代表チームの(左から)ウォロディミル・エボノフ監督、イリーナ・コリアデンコ選手ら=28日午後、愛知県大府市
 至学館大(愛知県大府市)で合宿を行うウクライナのレスリング女子代表チームが28日、同大で講義を行い、監督、選手ら5人が戦争体験などを学生に伝えた。警報音が鳴り響く中でランニングする動画がスクリーンに映し出され、東京五輪62キロ級銅メダリストのイリーナ・コリアデンコ選手は「警報が鳴るとすぐに地下に潜らなくてはいけない」と、安心して練習できない母国の現状を悲痛な面持ちで語った。

 健康科学部の現代教養科目「大学論」の1コマで、1年生約160人が受講。参加した中村仁南さん(18)は「現地の方の話を生で聞いて、緊張感や深刻さが伝わってきた」と神妙に話した。

(2023年06月28日 18時38分 更新)

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