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福山城天守最上階で音楽ライブ 市の夜間貸し切りサービス第1号

夜の福山城天守の最上階で開かれた音楽ライブ
夜の福山城天守の最上階で開かれた音楽ライブ
 福山市丸之内の福山城で11日、天守最上階の「天空の間」を会場にした音楽ライブが開かれた。築城400年に合わせて昨夏改修を終えた天守を活用し、同市が始めた夜間貸し切りサービスの第1号。参加者は、心地よい音楽とともに市街地の夜景を堪能した。

 人工透析治療などを行うさいきじんクリニック(同市瀬戸町)が音楽療法の一環で、患者ら約40人を招待し開催。午後6時半から約2時間、アマチュアシンガーソングライターの斎木豊徳院長らが9曲をキーボードを弾くなどして歌った。参加者は院長のオリジナルバラードを聴きながら、飲食やテラスからの眺望を楽しんだ。

 参加者(89)は「福山城は特別感がある。街の眺めも良かった」と満足した様子。斎木院長は「エレベーターができたので高齢の患者も利用しやすい。観客との距離感の近さが魅力」と評価した。

 サービスは、市が夜のにぎわい創出を目指して団体向けに5月からスタート。天守内にある福山城博物館の閉館後、午後5時半から9時半まで、1組3万5千円で貸し出す。

 

(2023年06月12日 20時24分 更新)

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