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10、20代の5人に4人が棄権 岡山県議選 県選管が年代別投票率

 10代、20代のおよそ5人に4人が棄権―。過去最低の投票率となった4月の岡山県議選を受けて県選管が9日に公表した年代別投票率(抽出調査)で、そんな実態が浮き彫りとなった。とりわけ18、19歳は2019年前回選挙からの落ち込み幅が際立って高く、若者の政治離れにさらに拍車がかかっている。

 全年代の平均投票率(39・86%)に対し、10代、20代はいずれも30%を下回った。最低は20~24歳の18・75%で、次いで19歳20・20%、18歳21・07%の順。前回選挙からの下落幅は7・29ポイント低下した18歳が全年代で最大となり、6・38ポイント下回った19歳も3番目に大きかった。

 他の年代も低調で、80歳以上を除く全てで前回より下落。最も投票率が高かった75~79歳(56・27%)も6・59ポイントのダウンとなっている。

 県選管は今回、有権者の関心を高めようと地元ゆかりの若手人気俳優を起用するなどして啓発活動を展開。「投票率向上への即効薬はないと痛感している。主権者教育をはじめとする地道な取り組みを続けたい」としている。

 統一地方選前半戦の岡山県議選は4月9日に投票され、全数を調べた実際の投票率は39・73%。年代別投票率の調査は全19選挙区のうち、無投票を除く9選挙区の15市区町で各1カ所を抽出し、有権者1万3046人を対象に行った。

(2023年06月09日 11時44分 更新)

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