山陽新聞デジタル|さんデジ

農業を元気に 先端技術や活動発表 岡山でSDGs連続シンポ第4回

パネリストが生産した野菜や自分たちが作った米などをアピールする高校生
パネリストが生産した野菜や自分たちが作った米などをアピールする高校生
 持続可能で活力ある地域づくりを考える連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の今年第4回が23日、「未来につなぐ食と農」をテーマに、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開かれた。食料の安定確保に向け農業を盛んにするためには、先端技術の導入や幅広い人材活用などが大切であることを確認した。

 農業法人「エーアンドエス」(笠岡市)社長の大平貴之さん、農業法人「HAPPY FARM+R」(真庭市)取締役の中村妃佐子さん、岡山大名誉教授の小松泰信さんの3人がパネリストを務めた。

 小松さんは日本の食料自給率(カロリーベース)が約4割であることを「危機的に低い」と指摘。「農業の担い手は地域社会の担い手でもある。育成、支援を考えなければならない」とした。

 大平さんは笠岡湾干拓地での先端機器を活用した大規模な「スマート農業」について報告。育苗の自動化やロボットトラクターの導入などにより「品質が向上し収量が増加した。肥料や農薬を減らして生産コストを下げることもできた」と語った。

 中山間地域の耕作放棄地を復活させて野菜を栽培する中村さんは、野球のユニホームのようなそろいの作業着で明るく取り組んでいることなどを説明。「従業員には女性や若い世代も多い。『農業って本当に楽しい』と思ってもらいたい」と話した。

 高校生の発表もあり、高松農業高(岡山市)は廃棄する葉や茎を使って雑草を抑える取り組みを紹介。瀬戸南高(同)は自動操舵(そうだ)システム付きの除草機を使った米栽培、岡山高(同)はカキ殻を肥料に用いた「里海米」について報告した。

 岡山県内のNPOなどのネットワーク組織「SDGsネットワークおかやま」の石原達也会長と、岡山一郎・山陽新聞社論説主幹が進行役を務めた。新型コロナ感染防止のため、会場の定員は絞り、特設サイトでライブ配信した。1カ月程度視聴できる。

(2022年11月23日 20時50分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ