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高校生の採用選考解禁 求人倍率、高水準も減少に

ENEOS水島製油所の採用試験に臨む高校生
ENEOS水島製油所の採用試験に臨む高校生
 来春卒業予定の高校生を対象にした企業の採用選考が16日、全国一斉に解禁され、岡山、広島県内でも選考試験がスタートした。今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校で高校生の就職活動に支障が出ていることに配慮し、従来より1カ月遅れての選考開始。新卒求人が抑えられて高校生の求人倍率は岡山1・59倍、広島2・60倍と高水準ながら減少に転じており、これまで積極的な採用が続いた就職戦線に微妙な影響が出ている。

 この日はENEOS(旧JXTGエネルギー)水島製油所(倉敷市潮通)やJFEスチール西日本製鉄所(倉敷市、福山市)、学生服大手トンボ(岡山市北区厚生町)、スーパー経営の天満屋ストア(同岡町)、岡山県貨物運送(同清心町)などで試験があった。

 ENEOS水島製油所では、岡山県内外の高校生49人が筆記や面接の試験に臨んだ。定年退職者の補充時期と重なり、技術職、事務職として昨年並みの44人の採用を予定。担当者は「新型コロナへの先行き懸念はあるが、安定操業に向けた技術の伝承のため、今後も計画的な採用を行っていきたい」と話した。

 トンボは「安定した人材確保のため」として、昨年と同じ15人程度を見込む。天満屋ストアも例年通りの10人以上を募集。選考開始が延びたこの1カ月間を利用して職場見学期間を例年より長くしたこともあり13人の応募があったと言い、「優秀な人材の確保につなげたい」とする。

 一方、昨年に比べ50人程度減らし約310人採用予定のJFEスチール西日本製鉄所は、コロナの影響に加え「現在の鋼材の需給動向や生産状況を踏まえた」と説明する。

 3年前から高校生を毎年1、2人程度採用している岡山ダイハツ販売(同野田)は今回の採用を見送った。コロナによる事業への影響もあり「業務量と人員のバランスを考えて判断した」としている。

(2020年10月16日 11時40分 更新)

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