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県内宿泊外国人8年ぶりマイナス 20年度、さらなる落ち込み懸念

県内宿泊外国人8年ぶりマイナス 20年度、さらなる落ち込み懸念
 岡山県は2日、県内に宿泊した2019年度の外国人旅行者数が前年度比12・1%減の31万3673人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国規制措置の影響などで8年ぶりに前年度比でマイナスとなった。20年度はさらなる落ち込みが懸念される。

 宿泊定員50人以上のホテルや旅館など138施設の実績を集計。昨年4~12月は1・0%増の27万8222人と前年を上回るペースで推移したが、入国制限などの影響を受けた今年1~3月が56・4%減の3万5451人と大きく減少した。

 国・地域別では、約3割を占める台湾が9万1528人と7年連続でトップとなったものの、前年度比20・8%減。岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)発着の台北線が3月中旬から全便運休となったことなどが響き、3年ぶりに10万人を下回った。

 次いで、中国が3・3%増の5万4948人。全国的に日中を結ぶ航空便が増加したこともあり、好調だった昨年12月までの実績で新型コロナによる落ち込みをカバーした。香港も18年11月に同空港発着の定期線が増便した効果で、4万8388人と4・7%減の微減にとどめた。

 韓国は日韓関係の悪化も重なり、52・2%減の1万8384人。構成比も10・7%から5・9%に低下した。米国や英国といった「その他欧米」は、ラグビーワールドカップや瀬戸内国際芸術祭などで前年より伸ばした。

 県は、新型コロナの影響で20年度は海外でのプロモーションは難しいとして、収束をにらみ、現地に設置したPRデスクを通じて情報を発信する。県内の観光案内所の公衆トイレ洋式化や外国人旅行者向けの観光コンテンツ開発などで、訪日需要の復活に備える。

 県観光課は「20年度は積極的な誘客は難しく、大幅な減少は避けられないが、地力を蓄えて反転攻勢できるように準備しておきたい」としている。

(2020年06月02日 23時01分 更新)

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