岡山県奈義町広岡、広岡地区コミュニティハウス近くの畑で、住民が育てているチューリップ約２万株が見頃を迎えた。６～１３日に一般開放し、７日は飲食販売や音楽演奏を楽しめる祭りがある。

　１２アールに赤や紫、白など色分けした花の帯が北にそびえる町のシンボル・那岐山へと延びるように咲き競う。一部の畝の間には水色の花を付けたネモフィラが彩りを添えている。

　栽培は新型コロナウイルス禍に負けず、関係人口を生み出して高齢化が進む地区の活性化を図る狙いで地区住民が２０２２年度に企画して２回目。今回も県の補助を受け、町外住民を含む約６０人が昨年１１月に球根を植えた。

　期間中、切り花やプランターを販売。祭り当日は軽食や雑貨、野菜などを扱うマルシェを設け、ロシアの楽器・バラライカやピアノの演奏もある。販売と祭りは午前１０時～午後３時。実行委代表の芦田正弘さん（７２）は「開花は昨年より数日遅いが、期間中に満開になりそう。気軽に楽しんでもらいたい」と話す。

　祭りは雨天中止。問い合わせはメールで芦田さん（nagi.hirooka@gmail.com）。