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看護学生 VRで火災現場学ぶ 岡山、市消防局が機能別団員研修

VRを使った消火研修を受ける学生
VRを使った消火研修を受ける学生
 岡山市消防局は7日、広報の役割を担う「機能別団員」を対象に、VR(仮想現実)技術を活用した消火研修を、岡山医療福祉専門学校(中区門田屋敷)で開いた。機能別団員の制度が市内で4月に始まったことを踏まえ、火災現場について学んでもらおうと企画した。

 同校看護学科の3年生約80人がVRゴーグルを着用し、てんぷら油が原因で発生した火災の映像(2分21秒)を視聴。水をかけて一層燃え上がったり、粉末の消火器で視界が悪くなったりしつつ、油火災に対応する強化液消火器を使ってきれいに消すまでの流れを確認した。

 臨場感あふれる映像に学生は「炎がリアル」「前が見えない」と怖がりながらも、顔を左右に動かして全体像の把握に努めた。女子学生(22)は「火災現場の視界の悪さがよく分かった。万が一の際は適切な消火方法を選び、周囲を安心させられる看護師になりたい」と話した。

 学生は今後、市内の防火イベントなどで広報活動を行う。市消防企画総務課は「今後もより多くの若者に機能別団員になってもらうとともに、デジタル技術を使った効果的な研修を行っていく」としている。

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