山陽新聞デジタル|さんデジ

PFAS濃度 目標値上回る 吉備中央の沢、県の4月調査

岡山県庁
岡山県庁
 岡山県吉備中央町の円城浄水場(同町上田西)から有害な有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題で、岡山県は26日、定期的な水質検査の結果、かつて浄水場の水源だった沢から国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム=ナノは10億分の1)を上回る高濃度が引き続き確認されたと明らかにした。

 県は沢のさらに上流にある資材置き場(同町上田東)が発生源との見方を強めており、土壌からPFASの溶出が続いているとみている。県議会環境文化保健子ども福祉委員会で説明した。

 県によると、最新の4月中旬の調査で、沢から検出されたPFAS濃度は国の暫定目標値の200倍に当たる1万ナノグラム。サンプル採取の数日前に降った雨の影響を受けたという。他に複数の地点で目標値を超えた。

 検査は問題が発覚した昨年10月以降、県が周辺の河川などで2カ月ごとに実施している。町は浄水場の水源を既に変更している。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP