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中小企業DX化へ産学官組織設立 岡山県発表、新事業や製品を創出

岡山県庁
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 岡山県は26日、県内中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に向け、企業や大学と連携した産学官組織「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム」を5月に設立すると発表した。

 多様な知見を生かし、最先端のデジタル技術を活用した新事業や製品を創出する。対象は自動車などのものづくり、サービス、デザイン、AI(人工知能)―など広く捉える。大学の研究者だけでなく、学生の柔軟な発想を取り入れる仕組みづくりも進め、学生の県内定着も視野に入れる。

 具体的には、企業や学生を対象にしたセミナーや勉強会を定期的に開催。会議や技術相談ができるオープンラボを岡山大津島キャンパス(岡山市北区津島中)に設ける予定で、マネジャーと数人のコーディネーターを配置する。

 県は2019年10月、産学のマッチングを図る「企業と大学との共同研究センター」を同大に開設。自動車や次世代電池、IoT(モノのインターネット)の3分野でコンソーシアムを立ち上げ、それぞれ研究会や企業訪問を重ねている。DX化については企業から「何から始めたらよいか分からない」といった声も多く、新たなプラットフォームの設立を決めた。プラットフォーム長には岡山大学術研究院の野上保之教授が就く。

 県は26日、参画企業の募集を始めた。業種は問わない。発足会は5月31日午後2時から、同大創立五十周年記念館(同所)で開く。問い合わせは同大内の事務局(086―251―7151)。

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