鳥取県との境にある岡山県新庄村の毛無山(1219メートル)から白馬山(1060メートル)に向かう縦走路で、カタクリの一群が“小さな春”を告げていた。
約2キロの道すがら、紫色のかれんな花があちこちで見られる。下向きに咲く釣り鐘状の花は日に当たると、その花びらがそり返る。数は少ないものの、白いカタクリも見つけた。
足元でひっそりと咲くこのカタクリは「春の妖精」と呼ばれる。早春のごく短い間に咲いて季節の終わりとともに幻のように姿を消していく。英語では「スプリング・エフェメラル」と言い、春のはかない命を意味する。
そよ吹く風に体を震わせるカタクリ。木々の芽吹きを待つ森の中で、懸命に命を輝かせていた。
約2キロの道すがら、紫色のかれんな花があちこちで見られる。下向きに咲く釣り鐘状の花は日に当たると、その花びらがそり返る。数は少ないものの、白いカタクリも見つけた。
足元でひっそりと咲くこのカタクリは「春の妖精」と呼ばれる。早春のごく短い間に咲いて季節の終わりとともに幻のように姿を消していく。英語では「スプリング・エフェメラル」と言い、春のはかない命を意味する。
そよ吹く風に体を震わせるカタクリ。木々の芽吹きを待つ森の中で、懸命に命を輝かせていた。