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南海トラフ地震想定し図上訓練 岡山市、4区役所と初動対応確認

南海トラフ地震を想定し、初動対応を確認する職員ら
南海トラフ地震を想定し、初動対応を確認する職員ら
 岡山市は25日、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震を想定した図上防災訓練を市役所などで行った。市内4区役所とビデオ会議システムでつなぎ、避難情報の発令など初動対応を確認した。

 平日の午前9時、市南部で最大震度6強の強い揺れを観測し、2時間50分後に高さ2・6メートルの津波が沿岸部に到達する―との想定。市危機管理室や各区役所の職員ら約100人が参加した。

 地震発生の知らせを踏まえ、浸水エリアなどの市民に避難情報を発令するとともに、各地に避難所を開設するよう求めた。各部署から報告される被害状況を取りまとめ、他自治体からの広域応援が必要かどうかも検討した。

 高台に避難するべき浸水エリアで避難所開設を指示されたとして、区役所が市の災害対策本部に対応を尋ねる場面もあり、高台避難と避難所開設の線引きを改めてチェックした。

 能登半島地震で被災地支援を行った長谷井浩防災企画担当課長は「現地は断水などで大変な状況だった。岡山でも同様の事態がいつ起きてもおかしくないとの危機意識を持ち、備えを徹底したい」と話した。

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