岡山県美咲町は２２日、所属する町内自治会の預貯金約２８８万円を着服したとして、住民生活課の男性副参事（５６）を２１日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

　町によると、副参事は会計担当として保管していた自治会の複数の預貯金口座から２０１７年４月２４日～２２年１０月１７日に複数回にわたって現金２８８万３４４４円を引き出し着服した。

　２３年２～３月に町民から副参事の不正を指摘する声が寄せられ、町が５～１２月に調査して発覚した。副参事も着服を認めたため処分を決めた。着服した金は同年３月３１日までに全額返済。副参事は「生活費などに充てた」と話しているという。

　青野高陽町長は「職員が不祥事を起こしたことを町民に深くおわびする。服務規律の確保とコンプライアンス意識の徹底に一層取り組む」とのコメントを出した。