山陽新聞デジタル|さんデジ

フィッチ、米国債を格下げ 12年ぶり、財政悪化を懸念

 米財務省=2022年6月、ワシントン(共同)
 米財務省=2022年6月、ワシントン(共同)
 【ニューヨーク共同】格付け会社のフィッチ・レーティングスは1日、米長期国債の格付けを最上位の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたと発表。今後3年間の財政悪化や連邦政府の債務負担の高止まりを懸念し、米国の債務上限問題を巡る政治の混乱を指摘した。米国債の格下げは2011年8月以来12年ぶり。最大の経済大国の国債格下げは、世界の金融市場に影響を与える可能性がある。

 フィッチは格下げに関し「財政、債務問題を含め過去20年間、ガバナンスの水準は悪化している」と指摘。債務上限を巡る政治的対立と土壇場での解決が繰り返され「財政運営に対する信頼が損なわれてきた」とした。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP