奥歯をぐっとかむ。焦点を定め、緩めた口元から放たれた矢は50メートル先、たった直径8センチの10点満点に的中した。アーチェリー・コンパウンドの国内トップ選手、大江佑弥(35)=倉敷市役所=は口で弓を射る。
27歳で右半身まひの障害を負ってから競技を始めた。ハンディと年齢を考えれば、その成長速度はすさまじい。昨年2月に選手歴6年で世界パラ選手権に初出場。パリ・パラリンピックの有力候補にのし上がった。...
27歳で右半身まひの障害を負ってから競技を始めた。ハンディと年齢を考えれば、その成長速度はすさまじい。昨年2月に選手歴6年で世界パラ選手権に初出場。パリ・パラリンピックの有力候補にのし上がった。...
この記事は会員限定です。