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新型コロナ、臨時休館の美術館も 岡山県内の文化施設、影響広がる

新型コロナウイルスの感染を防止するため3月末まで休館する「やかげ郷土美術館」=29日、矢掛町
新型コロナウイルスの感染を防止するため3月末まで休館する「やかげ郷土美術館」=29日、矢掛町
岡山シンフォニーホールは感染対策への理解と協力を呼び掛ける掲示を設けた=28日、岡山市
岡山シンフォニーホールは感染対策への理解と協力を呼び掛ける掲示を設けた=28日、岡山市
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、岡山県内の文化施設にも影響が広がっている。29日、臨時休館する美術館も出始めた。感染防止策を強化しながら開館する施設も、3月中に開催予定だったワークショップや講演会などのイベントを、「リスクが高まる」として、大半の中止を決めている。

 井原市と矢掛町が28日、公共施設の閉鎖を決定したことを受け、やかげ郷土美術館(矢掛町矢掛)は29日から3月31日まで、井原市立田中美術館(同市井原町)は同2~15日に臨時休館。またベネッセホールディングスと福武財団は、犬島精錬所美術館(岡山市)など、岡山、香川県の18施設を3月3~16日、臨時で休む。

 開館している施設は休館も視野に入れつつ、予防策に力を入れる。

 国内外から観光客が訪れる倉敷美観地区内の大原美術館(倉敷市中央)をはじめ、県立美術館(岡山市北区天神町)、音楽文化ホール・ベルフォーレ津山(津山市新魚町)などは、出入り口やトイレに消毒用アルコールを置く。その多くが対面業務の職員にマスク着用を徹底する。

 岡山シンフォニーホール(岡山市北区表町)は感染対策への理解と協力を求める貼り紙をホール入り口に設置。林原美術館(同丸の内)はドアノブを職員が定期的に除菌する。岡山市立オリエント美術館(同天神町)は「効果は未知数だが、できる限りのことをしたい」と、せきが出にくくなるよう、展示物に影響を与えない範囲で館内の湿度を上げた。

 ワークショップ、講演会などは大半が中止に。「お年寄りが多く、参加者同士の距離も近いのでやむを得ない」と、3月に計6イベントを予定していたオリエント美術館。

 県立博物館(同後楽園)は、開催中の特別展「備前のある場所 取り合わせの魅力」の関連で企画していた講演会と茶会をやめた。常設で、重さを体感できる日本刀のレプリカと、記念写真が撮れる子ども用かぶとのレプリカは、肌が直接触れるため2月半ばに撤去。子どもが昔のおもちゃで遊ぶスペースは同28日に閉鎖した。

 文化団体に展示用スペースなどを貸し出す県天神山文化プラザ(同天神町)は、3、4月に同館ホールと展示室で行うイベントを中止する場合、使用料を返金する特例措置で対応する。

 花田修一所長は「使用料のことを気にせず利用者に判断してもらうための措置。当面の対応だが、早く文化活動を楽しめる環境に戻ってほしい」と話す。

(2020年02月29日 20時42分 更新)

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