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避難所の空に舞う、こいのぼり 珠洲の風物詩中止に負けず

 こいのぼりが空を舞う石川県珠洲市大谷地区馬緤町の自主避難所の広場で、地元住民と餅をつくボランティアの女の子=5日午後
 こいのぼりが空を舞う石川県珠洲市大谷地区馬緤町の自主避難所の広場で、地元住民と餅をつくボランティアの女の子=5日午後
 「こどもの日」の5日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の避難所や、100キロ以上離れた同県白山市のスキー場でこいのぼりが空を舞った。珠洲市大谷地区では、約40年前から端午の節句に合わせ、大谷川河口付近を数百匹が泳ぐイベントが風物詩だったが、今年は中止に。それでも地元関係者らは被災者を元気づけようと、別の場所を用意した。

 大谷地区馬緤町の自主避難所「珠洲市自然休養村センター」の広場では、同地区有志が「大谷川鯉のぼり川渡し」で用いる約30本を4月末から掲げている。馬緤町区長の吉国国彦さん(59)は「こいのぼりは地元の象徴。住民もボランティアも元気になれば」と力を込めた。

(2024年05月05日 19時12分 更新)

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